FM767SP | book | computer | food | jokes | media | misc | movie | music | news | radio | rail | refugee | spa | thoughts | town | weather | web
Thu, 03 May, 2007 北へ・岩手旅行2日目 [長年日記]
♪ [rail] 「リトライ」盛岡〜遠野「快速はまゆり1号」
カレンダー上の連休初日、やや寝坊しつつも盛岡駅には余裕を持って到着。ちなみにホテル代は4,000円台とお手頃。天気も回復傾向で、ひんやりとさわやかで、気持ちの良い空気だ。
8:42盛岡発。昨日も乗った「はまゆり1号」に乗り込む。電化された路線の下を気動車が電車並みのスピードで走る。指定は当然満席、自由席には立ち席が出るほど。新入社員と思しき男性2人が、デッキで高校時代の思い出話をしている。土地の訛りはあったが、世代が若いせいか内容は十分に聞き取れた。
新花巻からは新幹線経由の客を拾って大混雑。電車の中の気温も上がる。ところが冷房はなかなか入らないし、キハ100系は窓が開かないしで蒸し風呂状態に。
車内を歩いてきた別の乗務員氏が車掌室に入り、ようやく遠野手前で冷房が入った。10:06遠野着。
♪ [misc] 遠野にて
遠野では大量の客が降りた。今日は南部氏の大名行列の再現もあるというから、そのせいだろう。
自分は出身地が城下町だから、大名行列は率直に言うと、見飽きている。ふるさとの街では毎年9月1日に大名行列があって、参加した友人を写真に撮ってプレゼントした思い出がよぎる。そんな思い出に浸るも、やはりわざわざ見る気は起きなかった。
そこでさっそく駅前の観光案内所でレンタルサイクルを借りる。駅前の通りをちょいちょいと走るとすぐ「とおの昔話村」に到着する。
土産物屋や遠野の民話、柳田国男に関する展示館をまとめた施設だ。メインになる建物は、柳田が調査のために宿泊した宿を移築したものということで、木造の年季の入った建物だ。
一通り展示を見て、道を渡って反対側の「語り部館」に移動する。11時から当地の語り部の方による昔話の語りが来けるのだ。
登場して礼をして、いきなり始まるかと思えば「どこから来ました?」から始まって、関西方面からの来客がいるのが分かると、「じゃあ、方言を変えるわけにはいかないから、遅くやりますね」とインタラクティブに語りが始まる。
『遠野物語』にも収められている「オシラ様」と「常堅寺のカッパ」のふたつのお話を聞いて、建物をあとにする。
晴れてきてやや暑い遠野盆地の農村地帯を、ただただ自転車に乗る。途中から歩道すらなくなってしまったくらいだ。でも、気持ちがいい。
30分ほど走って常堅寺に到着。ここには先ほど聞いたカッパを祀った狛犬がある。頭の上にはきちんと水を入れた皿がのっていた。お参りをすると火災よけになるというので、しっかりと拝む。
さらに自転車でサイクリングロードを飛ばす。本当はあちこち見て回りたいのだが、それほど時間が無いのだ。13時20分、駅に帰還。いい運動になったサイクリングだったが、遠野は先を急ぐ旅の途中で寄るところではないと実感する。
♪ [rail] 遠野〜新花巻:釜石線646D列車、レストハウス「山猫軒」
花巻に向けて逆方向に戻る。ここから先の予定でまた悩んでしまった。花巻まで戻ると14:34着で東北線上り列車が15:43発、新花巻なら14:21着で新幹線の上りが15:21発なのだ。いずれにしても1時間近く待つことになる。ガイドブックも開いて検討した結果、新花巻駅附近に宮沢賢治記念館があるとのことなので、昼食も兼ねてそちらを訪問することに。
タクシーで宮沢賢治記念館に行ったが、空腹なのでレストハウス「山猫軒」に行く。あの「注文の多い料理店」に着想を得たレストランで、名前の通り童話の世界から抜け出たかのような、メルヘンチックな建物。地元産の食材をたっぷり使ったという定食をいただく。連休初日の混雑で、だいぶ待ってしまった。
帰りもタクシーに乗ったが、混雑のせいか新花巻駅を目前にして新幹線の発時刻を過ぎてしまい、そのまま在来線の花巻駅に回ってもらう。
♪ [rail] 花巻〜北上〜ほっとゆだ:東北線1544M列車、北上線735D列車
花巻で少々待って東北線の2両編成の電車で北上に行き、さらに30分ほど待って北上線のディーゼルカーに乗る。ここも本数の少ないやっかいな路線で、今回の計画を立てるに当たり苦労したところだ。
ディーゼルカーは例のキハ110ながら、こちらは大船渡線の使い回しで、車体脇には「ドラゴンレール大船渡線」のステッカーが貼られたままだった。
目的地に向けて列車は川沿いを進む。
そんな中に「和賀仙人」という駅があった。「仙人」という地名は昨日通った釜石線にも「仙人峠」があるから、さほど珍しいものではないようだ。「和賀」とはこの沿線をさす地名なので、おそらく釜石の「仙人(峠)」と区別するために付けられた駅名なのだろう。いずれにしても霧に煙る山間幽谷のイメージにぴったりな、すこしロマンチックな駅名だ。
ダム湖を脇にながめつつ、50分ほどで「ほっとゆだ」駅に到着。で
ここには町営の温泉が併設されており、大人なら250円で入浴できる。駅の正面入り口は温泉の入り口で、その脇に駅の入り口があるという構造だ。
薄暗い浴場だったがお湯は熱く、遠野でのサイクリングの汗を十分流すことができた。
1時間ほどお湯を楽しみ、北上線738D列車で北上へ戻る。夜の街へ繰り出すと思しき若めの男性と初老の男性の会話を聞いたりする。
北上からはやまびこ68号で大宮へと戻ってきた。大宮から数度の乗換を経て自宅に帰ってきたが、自分がまだ旅をしているかのような気分が翌日も続いていた。
岩手は自分にとって、いつまでもグルグルと巡っていたい、そんな場所だった。
Updated: Sunday, 13 May 2007, 23:43 JST
Calendar







